グローバル・クラスメート・サミット

日米の高校生がオンライン交流を通じて育み始めた関係が、対話を重ね発見を共有する、この1週間の共同生活で花開きます。

 

グローバル・クラスメート・サミット(以下、サミット)は、KACの企画運営するバーチャル交流プログラムにおいて秀でた活躍を見せた生徒を選抜し、彼らに一歩進んだコラボレーションの実現を目指してもらう1週間の対面交流プログラムです。

 

サミットでは、生徒達は寝食を共にし、チームビルディング活動や国際的に活躍するリーダーやエキスパート達との面会などの様々な活動に参加します。最後には、サミットでの学びを振り返り、日米間や国際社会における共通の課題の解決に向けた提案を発表します。

 

2012年に開始したKACのバーチャル言語文化交流プログラムであるグローバル・クラスメートにより、これまでに約5000名のアメリカと日本の高校生がインターネット上で交流しました。プログラムは、日米の高校生たちが友情を育み、外国語スキルを伸ばし、お互いの文化への理解を高めるといった、目を見張る成果を上げてきました。

 

KACの代表のスメサーストはサミットの開催について「これまで積み重ねてきたバーチャル交流が、対面のコラボレーションへと発展していくことを、とても嬉しく思います。多くの若い方々にとって、外国の仲間との個人的なつながりが、二国間の関係のみならず国際コミュニティーへの前向きな影響につながってゆくという見本となり、インスピレーションを広げてゆくことを期待しています。」と述べています。

グローバル・クラスメート・サミット2017

グローバル・クラスメート・サミット

 

グローバル・クラスメート・サミット2017は、「日本と米国の将来の人的なつながりをいかに強化してゆけるか」というテーマのもと、米国首都ワシントンDCにおいて、7月28日から8月5日まで開催されました。

 

本年度のサミットには、2016年度のバーチャル交流に参加した約1350名の高校生の中から選抜された12名(米国6名、日本6名)が参加しました。

 

サミット期間中、参加者は大学の寮に滞在し、以下のような様々な活動を行いました。

 

  • ・ワシントンDC市内探索
  • ・国立アメリカ歴史博物館にて日系アメリカ人の歴史展示を見学
  • ・参加者同士、また地元の高校生への文化紹介
  • ・文化の共通点や相違点、日米間の人的つながりを強化する方法、米国の現政権、などについてディスカッション
  • ・笹川平和財団米国、国務省、米議会の日本議員連盟などを訪問、リーダー達と面会し、日米間における友好・様々なレベルでの協力について学ぶ
  • ・キャリアパネルにおいて、様々な分野で国際的に活躍している若手プロフェッショナルの体験を聞く
  • ・ジョージタウン大学キャンパス見学および大学生との交流
  • ・ハルシオン財団にて社会起業家との面会
  • ・参加者全員で協力し、サミットテーマ「日米の将来の人的なつながりをいかに強化してゆけるか」についてのプレゼンテーションを行う

 

※日本からの参加者は、ワシントンDCに渡航する前に、東京で在日本米国大使館や日米協会の関係者と面会するなど、事前アクティビティに参加しました。

グローバル・クラスメート・サミット

コミュニケーションの真髄を体得する

 

ワシントンDCに到着した参加者達の胸には、ようやくお互いと対面できる期待感と、外国語でのコミュニケーションへの不安が入り混じっていました。初めは、外国語で表現することをためらい静かにしていた生徒達でしたが、緊張感がほぐれるのに長くはかかりませんでした。相手を知りたいという熱意、この貴重な体験を最大限に活用しようという決意、そして出会った先輩方からの励ましのおかげで、自分の殻を破って相手と積極的につながるようになりました。参加者一人一人がそれぞれの形で「最も大切なのは、完璧な言葉で話すことではなく、考えや情報を交換すること」というコミュニケーションの真髄を体得しました

グローバル・クラスメート・サミット

日系アメリカ人の歴史の展示は、相手国の生徒と二人一組のペアで見学しました。展示の説明はほとんど英語で書かれていたため、アメリカの生徒たちが、パートナーの理解を助けてあげる必要がありました。私は、それまで日本語で話すことを恐れていましたが、日米関係において最も重要な史実の一つを日本の生徒に分かりやすく説明することに集中しました。そして、自分でも驚きましたが、説明はちゃんと伝わりました。この経験が教えてくれたこと、それはサミットで出会った皆さんが度々おっしゃっていたことでもありますが、完璧な文法よりも内容が伝わることの方が大事であるということ。とても達成感を感じたし、助けになれて嬉しかった。この経験は、私達がサミットにおいて何度も経験した、日本とアメリカの架け橋となることができた機会の一つでした。(シェリル)

 

勇気の大切さを感じました。英語が上達するために必要な初めの一歩を踏み出す勇気。英語をコミュニケーションツールとして生かすためにはとにかく使わなければなりません。ためらわずに話し、積極的に会話をする必要があります。大切なことは分かっていながらも日本人は慣れていませんが、私のコミュニケーション能力の上達には一番大切な方法でした。(佳奈)

文化的への気付きや共感を深め、違いを受け入れる

 

生徒たちは、常に行動を共にし、一個人として理解し合ってゆく過程を通じて、文化的な気付きも深めました。

 

お互いの相違点を見付けるだけでなく、その違いの裏にある背景を理解することで、より深いレベルでの共感が起きたようです。それは違いを尊敬し受け入れることにもつながりました。複数の生徒たちが、自分とは考えや行動が異なる人に出会ってもすぐにムッとすることなく付き合っていけることを学んだと述べました。

 

また、ある文化に関する一般的なイメージが必ずしも正しくないこと、少なくとも、それに全ての人が当てはまるわけではないことも実感しました。そして、参加者全員が一致したのは、異なる点以上に似ている点の方が多いということでした。共通点としては、ストリートファッション、ペットへの愛情、ユーモア、社会問題、将来への願望や夢、などが挙げられました。

 

私は、日本の生徒たちが、言語の壁があるにせよ、なぜそんなにシャイでディスカッションでも発言が少ないのかを理解できていませんでした。しかし、キャリアパネルで日本の教育を受けたことのある方々の話を聞いて、日本では周囲と異なることや質問をすることがアメリカほどには歓迎されていないことを知りました。そのおかげで、私は新たな視点を得たのみならず、新たなレベルで日本人の生徒達に共感することができるようになりました。(ビアンカ)

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日米関係の広がり、人と人のつながりの重要性を実感する

 

日米関係を各界で支えるリーダー達の話を聞き、生徒たちは、両国の関係が予想以上に自分達の生活と密接な関係があり、両国が大きな影響を与え合っていることを再認識しました。また、米国と日本が民主主義や人権の尊重などの価値観を共有し、重要な安全保障関係にあり、双方向のビジネス投資が互いのコミュニティに好影響を与えていることなどを学びました。

 

ズムワルト大使からお聞きした、東日本大震災後の日米政府の協力のお話は生徒たちにとって特に印象深かったようです。震災当時、在日本米国大使館の首席公使であったズムワルト大使は、何週間にも渡って24時間体制での支援が続く中、大使館および国務省のスタッフ全員が激務をいとわず、出来うるすべてのことをしようという気持ちでいたことに胸を打たれたと語られました。悲惨な災害時に発揮された日本と米国の協力は、二つの国が育んできたかけがえのない友情の証として、生徒達の心に強く残りました。

 

お会いしたリーダー達のほぼ全員が、相手の国に住んだ経験や、その国の人々との間に育んだ友情が自分の日米関係への献身のきっかけになったと述べました。生徒達は、人と人のつながりが二国の関係の基盤となっていることを実感しました。

 

日本と米国間に限らず、あらゆる国同士の関係は、人と人のつながりから始まって育まれていくことに気づきました。人こそが国家間の関係構築の柱なのです。数人の間のつながりを深めることも、政府同士のつながりや、さらに多くの人々の間のつながりへと発展してゆくのだと思います。(パーシー)

 

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グローバル・クラスメート・サミット

学業やキャリアなどの進路について洞察を得る

 

生徒たちは、外交官、広報戦略家、テレビプロデューサー、経営者、地元の企業家、NASAの天体物理学者など様々な分野のプロフェッショナルから話を聞き、国際的に活躍する選択肢が多くあることを学びました。

 

キャリアパネルに登壇した方々が歩んできた道は多様でしたが、一方で、全員が留学や海外勤務といった何らかの国際経験をお持ちでした。彼らは、その経験が今のキャリアへつながっていると話し、国際的な経験を求めることを生徒にも大いに勧められました。さらに、今まで自分が考えてもみなかったような機会が巡ってきた時は先入観を持たずにチャレンジしてみるようにアドバイスされていました。思いがけない機会により、より自分が喜びを感じる道やキャリアが開けていくことが往々にしてあるから、とのことでした。

 

多くの生徒にとって、留学という選択肢への興味が高まったようでした。また、予定していた大学での専攻を変えることにした日本人の生徒、公職に就くことに新たに関心を持つようになった米国人生徒もいました。

グローバル・クラスメート・サミット

今までは自分が努力さえすれば成功につながると信じていたが、環境や様々な出会いも大切であることを感じた。たとえば留学すれば異文化に飛び込まずにはいられなく、成長が促されると思います。特に大望を抱いているがどの方向に進んでいいか迷っている場合には、環境を変えると効果的だと思います。将来、留学することを真剣に考えるようになりました。(大貴)

 

大学ではビジネスを専攻をしようと考えていたが、サミットに参加した今、異文化コミュニケーションを勉強したいと考えています。人と人が繋がっていくことの大切さを学んだことで、もっと直接的にその分野に関わりたいと思うようになったからです。(あつみ)

グローバル・クラスメート・サミット

チームワークを通して自信をつけ、一生涯の友情を築く

 

8月3日には、在米日本大使館広報文化センターにおいて、ゲストを招いて参加者による公開プレゼンテーションが行われました。生徒達はサミットにおける経験と学びや「日本と米国の将来の人的なつながりをいかに強化してゆけるか」というテーマに基づく提案を発表しました。

 

限られた時間の中で、生徒たちはそれぞれ一所懸命に準備をしました。当日はとても緊張していたようですが、素晴らしいプレゼンテーションとなりました。

 

プレゼンテーションの中で、生徒達は、日米の両国を、個人的そして感情的なレベルでつなげてゆくことの重要性を強調しました。アメリカの生徒たちは、地元の小学校や公共図書館で子供達に日本文化紹介イベントを行うといったアイデアを発表しました。日本の生徒たちは、多くの日本人の若者にとって、英語が暗記を目的としたつまらない教科になってしまっていることを指摘し、英語学習が他国の同世代の仲間とコミュニケーションを取るなどといった本来の目的と結び付けて行われるよう提案しました。

 

訪れた観客は、日米の将来を担う世代である彼らの、高校生ならではの独自の視点に興味深く耳を傾けられました。多くの方々から「生徒達の頑張りに感心した。」、「生徒たちが短期間で本当に仲良くなっていることに感銘を受けた」といった感想が聞かれました。

 

生徒たちにとって、プレゼンテーションはサミットで得た経験の集大成となったようです。なぜなら、自身が新しい視点を得て大きく成長したこと、外国語やパブリックスピーキングなどのスキルが上達したこと、なにより参加者同士が親密な関係を築いたことを実感した瞬間であったからです。

グローバル・クラスメート・サミット

少し前までは互いをよく知らず、英語を完璧に話せない不安感から会話があまりなかったのに、終わった後は、抱き合ったり、全員で笑いながら写真を撮ったりして、やっぱり実際に会ってたくさん話していくことで、どんな人とでも仲良くなれるんだと実感しました。(ゲストの方に)サミットが終わって高校に戻ってこの活動を報告するのか質問されたとき、「絶対学校で言う」と思いました。前の自分だったらそんな目立つようなことは絶対したいとは思いませんでした。アメリカの人と友になって、様々な人の話を聞いて、超内向的な自分が変わってきた気がした一日でした。(諒)

グローバル・クラスメート・サミット

今日は グローバル・クラスメート・サミットのプレゼンテーションの日でした。みんなベストを出し切り、最後は成功の余韻に浸りました。何時間にも及んだ準備や複雑な気持ちや困難が、結果的には私たちの最も良いところを引き出しました。時間が止まって、もう少し長くこの一緒にいる時間を楽しめたらいいのに。グローバル・クラスメート・サミットで出会った皆のこと、(別れた後は)心から恋しく感じるでしょう。サミット参加者全員との間に生まれた友情と絆は私の中に永遠に残ります。真に決して忘れることのできない経験となりました。(ポーリーン)

サミット2017 参加者

 

米国

      Bianca

      グティエレス・ビアンカ

      グローブス高校(ミシガン州)             

     Pauline

     デラクルーズ・ポーリーン

     ランズタウン高校(バージニア州)           

   Percy Ruffin

   ルッフィン・パーシー

   ランズタウン高校(バージニア州)         

 

      Mason

      グレーヴス・メイソン       

     スコット・カウンティ高校       

   (ケンタッキー州)    

                 Paige

                    ロング・ペイジ

                    スコット・カウンティ高校

                 (ケンタッキー州)    

                         Cheryl

                             チェン・シェリル

                             スタイベサント高校

                          (ニューヨーク州)   

 

日本

 

         Atsumi

        森田 あつみ     

        埼玉県立伊奈学園総合高校      

                   Taiki

                    山口 大貴     

                   埼玉県立伊奈学園総合高校

                        Kana

                       茄子川 佳奈

                       宮城県石巻高等学校

 

           Ryo

           高橋 諒

           宮城県石巻高等学校

                       Moe

                         小路 萌

                         京都市立紫野高等学校

                       Rei

                          伊澤 黎

                          京都市立紫野高等学校

サミット2017 フォトアルバム

サミットのフォトアルバムはこちらからご覧ください。

サミット2017 メディア

 

Inaugural Global Classmates Summit unites students from U.S., Japan for week of cultural exchange

2017年9月12日

 

G・Cサミットに東北から石巻高生2人参加 米国の高校生と交流

NEWS石巻かほく

2017年8月29日

 

日米の高校生“トランプ政権の米国”を議論

Nippon TV
2017年8月25日

 

2017グローバル・クラスメート・サミットに2名の生徒が参加しました。
紫野高等学校
2017年8月23日

 

Good Works
The Virginia Pilot

2017年8月19日

 

グローバル・クラスメート・サミット2017 プレスリリース

2017年7月25日

 

Kizuna Across Cultures: Global Classmates Summit
Sasakawa Peace Foundation USA
2017年7月

 

グローバルクラスメート・サミット、日本代表に2名選出!
埼玉県立伊奈学園総合高校
2017年4月18日

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