グローバル・クラスメート・サミット 2022
Global Classmates Summit 2022
国際的な視野を持つ次世代リーダーの育成
米国NPO法人キズナ・アクロス・カルチャーズ (KAC)が主催するグローバル・クラスメート・サミットは、将来、多様なコミュニティで影響力やリーダーシップを発揮するであろうポテンシャルを持った日本とアメリカの高校生が、様々な活動を通じて、相互理解と友情を深め、日米間ひいては国際社会における相互理解と連携を促進する人材として成長することを目指すサマープログラムです。
今年で開催6年目となったサミットには、2021年9月~2022年2月に開催されたバーチャル国際交流プログラム(グローバル・クラスメート)に参加した2,130名の生徒の中から、秀でた活躍を見せた日本人生徒8名とアメリカ人生徒8名、合計16名の高校生が選抜されました。
初年度の2017年より3回目までワシントンDCで開催されましたが、パンデミックの影響により、2020年以降バーチャル開催に変更しています。今年のサミットでは、7月下旬から8月上旬にかけて、1日あたり3〜4時間ほどオンラインで集合し、合計12日間の活動を行いました。国際的に活躍なさるリーダー達とのディスカッションや、専門家によるワークショップを通じて、「異文化理解」「日米関係」「多様性と国際社会」「メディアリテラシー」「市民外交の役割」といったテーマについて視野を広げ、考えを深めました。
サミットの締め括りとして、生徒達によるグループ・プレゼンテーションをウェビナー形式で⾏いました。ゲストをお招きし、⽣徒達はサミットにおける経験と学びを振り返りつつ、日本とアメリカの次世代リーダーとしてどのように協力し、世界のためにより良い未来を築くことができるかを発表しました。準備期間が限られる中、お互いのスピーチの練習に付き合ったり、スライドの作成を手伝ったり、協力してプレゼンテーションを乗り越えました。ゲストの方々からは、プレゼンテーションの内容が心に響いたと共に、質疑応答で全員が臆することなく自分の考えを発言する姿が素晴らしかったとの感想をいただきました。
今年のサミットでは12日間のオンラインミーティングにて、過去に対面で開催したサミットと比較しても、遜色ないレベルの深い絆が育まれました。サミット中、オフィシャルミーティングが終わった後も、多くの生徒達が米国時間の夜遅くまで残ってゲームをしたり、流行り言葉を教え合ったりして、交流を楽しみました。
最終日は涙にながらに、「一生の友達ができた」、「もう連絡を取らないことは想像できない」、「絶対に将来会おうね」といった心からのメッセージを伝える姿が見られました。また、社会課題やニュースなどについて、深いレベルで考えを交換できる仲間ができたことへの感謝も多く聞かれました。同じく志の高い生徒達や一流のスピーカー達と、様々な問題について自分の考えや気持ちを表現し、お互いの成長に貢献し合ったことで、自分のポテンシャルを実感し、自信を培った様子が見受けられました。
サミット2022 参加者 & 感想
米国
リー・チルトン
ロズウェル高校 (ジョージア州) |
アンソニー・ファーマン
ロスガトス高校 (カリフォルニア州) |
メアリー・ハービー
スタイベサント高校 (ニューヨーク州) |
アトラ・マーティネス・ガーシア
レイクビュー高校 (ミシガン州) |
コーデリア・ぺストン
クラークスタウン高校 (ニューヨーク州) |
レベッカ・シュミット
エレノア・ルーズベルト 高校 (メリーランド州) |
エヴェリン・ウオートン
エヴェレット高校 (ミシガン州) |
ケニー・シィエ
ミルズ高校 (カリフォルニア州) |
リー・チルトン – ロズウェル高校 (ジョージア州)
沢山の新しい友だちやつながりを得ることができ、このサミットのコミュニティは、私の一番大好きな仲間となりました。サミットに参加したおかげで、私はとてもハッピーにもなりました。この経験を通して、私は国際関係学を100%学びたいと思うようになりました。また、このプログラムに参加した仲間とは100%連絡を取り続けたいです。
JETプログラムに挑戦してみたいという思いはずっとありましたが、今はその道に進みたい思いが強まりました。日米関係の分野でインターンシップや仕事をし、将来は日本へ行くことを目指します!
コーデリア・ペストン – クラークスタウン高校(ニューヨーク州)
サミットでは、新しい友だちを作り、コミュニケーションとコラボレーションのスキルを向上させることができました。また、ネットワーキングの機会を開拓し、日米の分野に関する知識を広げ、文化の架け橋となる素晴らしい時間を過ごすことができ、一生に一度の体験となりました。このような素晴らしいプログラムに参加できたことに感謝しています。大学では、東アジア研究か日本語を専攻したいと思うようになり、JETプログラムなども含め、絶対にやってみたいと思うことがたくさんできました。また、将来このような素晴らしい経験をする他の生徒のメンターとなることも、すごくやりたいと気づきました。ありがとうございます!
アトラ・マーティネス・ガルシア – レイクビュー高校(ミシガン州)
スピーカーの方々の多様なキャリアの道のりについて、多くを学びました。また、日本文化について同世代の仲間たちや大人の方々から学ぶことができて、理解が深まりました。多様なバックグラウンドを持つ人と議論をする練習にもなり、他の人のパッションからも学ぶことが多かったです。初対面の人にどう接すればいいか、フレンドリーに接するスキルなども身につきました。このような仲間たちに出会えて、本当によかったと思います。この経験のおかげで、私は日本語をもっと勉強したいと思うようになり、大学でも日本語を勉強し、将来留学もできるように頑張りたいです。
日本
青山 更梨
京都府立洛北高等学校 |
飯田 愛香
神奈川県立横須賀高等学校 |
貴嶋 麗
追手門学院高等学校 |
熊田 圭吾
香川県立高松西高等学校 |
竹花 翔太
上田西高等学校 |
寺川 典花
愛媛県立松山中央高等学校 |
上田 慶
佼成学園高等学校 |
吉川 蓮
横浜商業高等学校 |
青山更梨 – 京都府立洛北高等学校
サミットでは、今まであまり知らなかった日米関係や国際的なキャリアなどについて知ることができました。また、自分の興味や研究について英語で伝えるという、将来につながる経験と自信を得ました。 もともと動物の行動などについて研究したいという想いはありましたが、海外の研究者と関わるなど、より国際的に研究をしたいという思いが強くなりました。また、私が興味を持っているサイエンスイラストレーターという仕事は、日本でまだメジャーではありませんが、海外の講座などを受けて勉強したいという意欲と自信につながりました。
飯田愛香 – 神奈川県立横須賀高等学校
サミットを通して、様々なスピーカーの方々のお話を聴いて、日米関係がお互いにとっても世界にとっても大切であることを知ることができました。また、私達が行っている国際交流活動自体にも、大きな意義があることを学びました。
そして、アメリカのことをもっと好きになりました。アメリカには様々なバックグラウンドを持つ人がとても多くいて、そういった意味での多様性が良いところだと思います。色々なバックグランドを持つ方々と交流して、世界には日本で感じられない様々な問題があることを実感しました。そして、その問題を解決するにあたり、日本の日常生活ではあまり感じられない、人種や民族などの視点から考えることも必要であることを学びました。
熊田 圭吾 – 香川県立高松西高等学校
とても貴重な経験ができました。サミット後の自分はサミット前の自分よりも明らかに成長しているのを実感でき、将来への自信を得ることができたり、様々なスキルを身につけることができました。特に、一つの問題を様々な視点から見つめて解決策を見つける能力や、自分と異なる意見を受け入れる力、英語で自分の考えを伝えるスキルがついたと思います。将来は、大学で医療を学び、発展途上国での医療不足のある地域に医療を提供したいと思っていますが、その夢に一歩近づくことができたと思います。