いつでもつながる外国の友達、教室で育むグローバルな感性
プログラム参加に必要なのは「先生の熱意」「インターネット環境」「生徒の好奇心」の 3 要素だけです。
KAC は、これからの将来を担う若い世代が海外への視野を広げ、多様なバックグラウンドを持つ人々と協力しながら世界に貢献するグローバル人材へと育っていくことを願い、先生方と協力しながら、これまでの学校ではなかなか出会えなかったであろう機会を提供しています。
Global Classmates プログラム内容詳細

トピックの内容は、「好きな食べ物は何?」「よく聞く音楽は?」といった身近なものから、「将来の夢」「校則について」などちょっと考えさせられるものまで多岐に渡ります。両校の先生には、生徒達の関心事項を考慮しながら、ときに KAC のコーディネーターのアドバイスも参考に、トピックを決めて頂きます。生徒たちは2週間おきに新しいトピックに取り組みます。まずは先生の示すインストラクションに沿って自分の意見を投稿、そして相手校や自分の学校のクラスメートたちの投稿を読んでコメント、更に自分の投稿に対して来たコメントに返事・・・。授業や課外活動の一環であるものの、スマホを使って学校外からサイトをチェックする生徒もいるので、時差も関係なくチャット状態になることも!
日本、アメリカ、どちらの生徒にも日本語と英語の両方で「書く」のを原則としているのは、お互いに自分たちが勉強中の言語で表現する練習をしながら、なおかつネイティブである相手の表現も学べるようにするため。そこは、教科書には載っていない「生きた英語/日本語」の宝庫です。
また Global Classmates では、文章の投稿だけではなく、写真やビデオのやり取りも推奨しています。例えば9月のプログラム開始直後に行う「自己紹介」。文章だけでは伝え切れない!と、家族やペットの写真を添付する生徒や自分の部屋の写真を公開する生徒がいたり、先生のアイデアで自己紹介を文章ではなくビデオメッセージの形式でウェブサイトにアップロードする学校も。 ”Hello, my name is…” 「はじめまして、わたしは・・・」から始まるちょっとつたないけれど一生懸命な挨拶と、照れながらも満開の笑顔。同世代のネイティブスピーカーに自分の英語や日本語を披露するのは、ちょっと勇気が要るけれど、文法が完璧じゃないのは皆同じ。相手の頑張る姿に刺激されながら、相手のことをもっと知りたい、自分のことももっと伝えたいというモチベーションをエンジンに、やがて自由に自然な言い回しでコメントできるようになってゆきます。
「座学で学んだことを実際のコミュニケーションで楽しく実践」を繰り返すことは、外国語習得の近道。授業との間に相乗効果も生まれてゆきます。
生徒はそのうち、外国語学習のさらに先にある大事なことを体得してゆきます。それは、文化や考え方が異なる相手とも、必ず何か共通する部分があるという実感。そして、違いから学びつつ、相手の関心を探り、相手に伝わりやすいよう表現を工夫して共感を示しながら、関係を育ててゆく姿勢とセンス。それは、異なるバックグラウンドを持つ人々と協力して価値を生み出してゆくグローバル人材にとって、まさに必須スキルでもあります。
Global Classmates の活動は、トピックに基づいたディスカッションだけではありません。より交流活動をリアルで奥行のあるものにするために、生徒は以下2つのプロジェクトにも取り組みます。
1. Omiyage exchange

これは各校が自分たちのパートナー校に対して、ギフトを贈り合うプロジェクトです。生徒たちが持ち寄った雑貨、お菓子、本、文房具などをダンボール箱に詰め、海の向こうにいる「クラスメート」たちに送ります。どんなものを選ぶかは、生徒・先生たちのアイデア次第。過去には「高価ではないけれど心のこもったもの」として、手作りのバッジやブレスレットを人数分用意した学校や、1つ1つの Omiyage にそれが一体どういうものなのか、という手書きの説明を付けたりする学校も。そして、相手校から続々と届く「Omiyage が届いたよ!」という写真やビデオ付きの投稿。「自分の選んだ Omiyage を、相手校の○○くん / ○○ちゃんがゲットしてすごく喜んでる!」「日本では人気のあのお菓子、どうやらアメリカ人の口には合わない様子!」と、Omiyage を贈った本人たちも大興奮の時間です。
2. Video Koshien (ビデオ甲子園)

これは、各校が特定のテーマに沿って数分のビデオを制作し、その出来映えを競い合うコンテストです。普段は相手校との交流に限られていますが、ビデオ甲子園では、全ての参加校が提出したビデオを見ることができます。
音声・映像を用いた総合的な情報発信力を育むこと、様々な学校が製作したビデオを見ることで多様で奥行きのある文化理解を促すことを目的としています。参加は任意ですが、毎年ほとんどの学校が挑戦します!
日本の高校生は英語で、アメリカの高校生は日本語で作成。英語 / 日本語が流暢ではないけど、大丈夫・・・?という不安は、まったくもって不要です。何故ならこのコンテストは、語学力というよりも、アイデア、構成、表現力、チームワークなど、ビデオの完成度を総合的に評価するものだからです。
半年間にわたる Global Classmates の締めくくりのプロジェクトとして、どの学校も、高校生の視点で個性たっぷりのビデオを作成します。
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