Video Koshien

Video Koshienでは、Global Classmatesの参加校が、特定のテーマに基づき数分の動画を制作し、その出来映えを競い合います。日本人生徒は英語で、アメリカ人生徒は日本語で、取り組みます。皆でアイデアを出し合い、伝えたい内容をたった数分の構想にまとめ、作品として仕上げるという作業は決して容易ではないはず。しかし、毎年提出される作品は、生徒達のクリエイティビティ、チームワーク、努力が溢れている素晴らしいものばかりで、心を揺さぶられます。

 

外部審査員には日米の文化や教育に精通したグローバル・リーダー達をお招きし、内部審査を通過した8つの作品を、多角的に評価・審査して頂き、グランプリを含む4つの受賞作品を決定します。

2023年 Video Koshien 入賞作品の紹介

テーマ:「私たちが作りたい未来」

グランプリ:&米国1位:ウッディンビル高校(ワシントン州)

審査員コメント:

かなりの時間を費やして取り組んだことがわかる意欲的な作品でした。いま世界の分断が人種や所得、宗教などで進んでいますが、まずは身近な人の文化を受け入れて理解することから始めてみようという強いメッセージ性がありました。日本語のセリフを考えるのが大変だったと思いますが、しっかり伝わってきました。 (下村 今日子/一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン 顧問)

 

この作品は、生徒たちの生い立ちや家族の実例を取り上げることで、互いの文化に関心を持ち感謝し合う未来像を見事に表現していました。家族や教室での実際の写真や映像を用いたことで、その未来により一層共感することができました。(チャドウィック・イーソン / NABEA 創設者)

日本1位:岡山市立岡山後楽館高等学校(岡山県)

審査員コメント:

英語字幕を始め、全体的に英語を上手に使用していた。テーマが明確で、一つ一つのシーンが見事に表現されていた。学校での発表形式にしたところは、テーマを示す上で効果的だったと感じる。思いやりのある行動、個人の責任、差別、政治への参加などの普遍的なテーマに注目し、上手に取り入れているところがとてもよかった。映像もよく工夫されていた。最後の思いやりを表現した一場面が、英語のナレーション付きで無言のやりとりを見せていて、それがとても素晴らしく感動した。メッセージもよく、クラスの一体感もあり、ビデオの編集も良くできていて、全て網羅されていた。(ダニエル・リード / PinPath, LLC ファウンダー)

 

未来に向けての道筋を「進」というキーワードで、グループごとの発表形式をとり多様性について語り、映像・音楽の観点からも前向きの明るさが良かった。(伊藤実佐子/CULCON 日米文化教育交流会議 事務局長)

米国2位:ノーザーンバレー・デマレスト高校(ニュージャージー州)

審査員コメント:

より良い未来を築く上で、いじめについての教えを取り上げ、未来からの訪問者が登場するという独創的なストーリーや、映像、そして、想像力に富んだ内容がとても気に入りました。(サラ・クック/CBSニュース プロデューサー)

日本2位:上田西高等学校(長野県)

審査員コメント:

SDGsのそれぞれの課題について、Before/Afterの姿を効果音やエフェクトを使いながら、クリエイティビティあふれる描写で表しているところにとても好感がもてた。また、各課題の冒頭に表示されるデザインもとてもかわいらしくてよかった。日ごろの学校生活を通じてSDGsについて深く考えている様子がビデオからも伝わってきた。(金城太一 / 在アメリカ日本国大使館 参事官)

特別センパイ賞:追手門学院高等学校(大阪府)

審査員コメント:

素晴らしくよくできた作品でした!編集内容や、多くの生徒たちが参加しているところがとてもよかったです。

観点が周りの学校と違うところも素敵だなと思いました。確かにスマホの問題は社会問題にもなっていて、私自身も人との交流時間がスマホの使用によって減ったと感じたりもするので、追手門高校の授業の取り組みに心惹かれました。Senpaiセンパイ一同(Bryson, Haruka, Shelbie, Siyu, Sofi, and Yui)

審査員 (敬称略、アルファベット順)

サラ・クック/CBSニュース プロデューサー
チャドウィック・イーソン / NABEA 創設者
伊藤実佐子/カルコン 日米文化教育交流会議 事務局長
金城太一 / 在アメリカ日本国大使館 参事官
ダニエル・リード / PinPath, LLC ファウンダー
下村 今日子/一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン 顧問