Video Koshien (old)
ビデオ甲子園は、各校が特定のテーマに沿って数分のビデオを制作し、その出来映えを競い合うコンテストです。普段は相手校との交流に限られていますが、ビデオ甲子園では、全ての参加校が提出したビデオを見ることができます。
音声・映像を用いた総合的な情報発信力を育むこと、様々な学校が製作したビデオを見ることで多様で奥行きのある文化理解を促すことを目的としています。参加は任意ですが、毎年ほとんどの学校が挑戦します!
インターネットの爆発的な普及に伴い、個人が自らの考えやメッセージを簡単に世界に発信できる時代になりました。中でも「動画」は、視覚に直接訴えるという意味でも、最もパワフルで無限の可能性を持つツールと言っても過言ではありません。素晴らしい映像が一瞬にして世界に広まる「新時代」を迎え、今後ますますグローバル化していく社会で各国共通に求められているのは、「表現力」そして「プレゼンテーション力」。KAC は Video Koshien を通して、そのような「時代にマッチした情報発信能力」を培い、磨き、そして競い合ってほしいと願っています。
審査員には米国大使館や文部科学省から日米の文化や教育の精通した「グローバル・リーダー」たちを招き、言語力だけではない、さまざまな角度からビデオを評価・審査し、優秀ビデオを選びます。準備は大変ですが、完成した時の達成感、そして入賞した時の喜びはひとしお。「やって良かった!」という声は生徒・先生たちから毎年届きます。テーマは毎年変わりますが、第1回(2014年)は「学校紹介」、第2回(2015年)は「私の文化、私の誇り」を題材としたビデオ制作に各校が奮闘しました。
皆でアイデアを出し合いながら内容を考え、母国語ではない言葉を用いて伝える、という作業は決して簡単ではありませんが、応募作品を観るたび、私たちはいつも言葉に出来ない感動を覚えます。高校生の持つ柔軟な発想とクリエイティビティ、楽しむ才能、そしてチームワーク。そういったものを各作品から感じ取ることが出来るからです。
第3回となる今年は、一体どんな力作ビデオが見られるのでしょうか?
2015年 Video Koshien 入賞作品の紹介
日本
1位:あさか開成高校 (福島県)
内容とプレゼンテーションの両方が素晴らしい作品でした。ドローンを使った撮影技術やカメラが「礼」をするなどの工夫にびっくりしました。(ジョン・R・マロット/前ワシントンDC日米協会会長 )
日本文化の「礼」がどのように学校生活の一部になっているかが面白く紹介されていました。礼をする人からの角度を使ったり、撮影技術が素晴らしかったです。(マリオン・フリーバス=フラマン/TOMODACHIイニシアチブ)
2位:松江商業高校 (島根県)
日本の食生活に特化していて面白かったです。食べ方の作法や楽しいデザインのお弁当など、海外の人には新鮮な発見だと思います。(下村 今日子/文部科学大臣夫人)
食事のマナーについて良い例と悪い例を対比させて示すなど、構成において工夫が見られます。動画だけでなく静止画も盛り込み、短い時間の中で効果的に情報を入れ込んでいました。(向後 秀明/文部科学省教科調査官)
アメリカ
1位:ラングレー高校 (バージニア州)
とても優れた「文化」についてのビデオだと思いました。日本語も上手で、皆さんとても楽しそうでした。(篠宮 有輝/前国際学生会議代表、セプテーニアメリカ社戦略部ディレクター)
テーマとプレゼンテーションが良かったです。多くの生徒さんが参加していたのが印象的で、皆さんの日本語の発音もとても上手でした。(ニック・ハーリン/米国法務省弁護士、Let’s Talk Japan ホスト, 前JETプログラム外国語指導助手 )
2位:キャス工業高校 (ミシガン州)
アニメやコスプレが流行っている様子など面白かったですし、皆さん日本語での学習の成果が見られました。(下村今日子/文部科学大臣夫人)
フォトボードコンセプトを上手に使って、デトロイトの紹介が面白くできているビデオでした。(ニック・ハーリング/米国法務省弁護士、Let’s Talk Japan ホスト, 前JETプログラム外国語指導助手)
審査員 (敬称略、アルファベット順)
マリオン・フリーバス=フラマン/TOMODACHI イニシアチブ
ニック・ハーリング/米国法務省弁護士、Let’s Talk Japan ホスト, 前 JET プログラム外国語指導助手
向後 秀明/文部科学省教科調査官
ジョン・R・マロット/前ワシントン DC 日米協会会長
下村 今日子/文部科学大臣夫人
篠宮 有輝/前国際学生会議代表、セプテーニアメリカ社戦略部ディレクター