グローバル・クラスメート・サミット 2023
Global Classmates Summit 2023
国際的な視野を持つ次世代リーダーの育成
グローバル・クラスメート・サミットは、Kizuna Across Culturesが開催する、次世代リーダーの育成のためのサマープログラムです。KACのバーチャル交流プログラム「グローバル・クラスメート」において秀でた活躍を見せた生徒を選抜し、約10日間にわたり様々な活動を通じて、相互理解とコラボレーションを深めてもらうプログラムです。開催7年目となった2023年サミットには、2022年度グローバル・クラスメートプログラムに参加した2,129名の生徒から選ばれた日本人生徒7名・アメリカ人生徒7名、合計14名の高校生でした。
2023年のサミットでは、7⽉下旬から8⽉中旬にかけ、⼀⽇あたり3〜4 時間ほどオンラインで集合し、合計12⽇間の活動を⾏いました。参加者はサミットにて、国際的な視野を持って活躍するリーダー・プロフェショナル達との対話や、「異文化理解」、「⽇⽶関係」、「多様性と国際社会」、「メディアリテラシー」、「AIとジャーナリズム」、「市民外交の役割」といったテーマのディスカッションを通じて視野を広げ、考えを深めてゆきました。
また2023年のサミットでは前年に続き、⽣徒同⼠が互いに学び合い、ポジティブなフィードバックを提供し合う、ピア・ラーニングコミュニティを育むことができました。全ての⽣徒が様々な場⾯でリーダーシップを発揮し、⾃ら積極的に貢献すると同時に、相⼿の考えや発⾔を引き出すことも⼤切にしてくれました。こうした各⽣徒の姿勢や努⼒が、素晴らしいチームワークにつながったと思います。2023年の参加⽣徒は、公式セッション後も、多くの⽣徒が数時間にわたって残り、会話を続けるなど、チームとしてのまとまりが特に強く、⼀緒に過ごす時間がとても⼼地良かったように⾒受けられました。
サミット最終⽇には、参加⽣徒合同のプレゼンテーションをウェビナー形式で⾏いました。ゲストを招いたプレゼンテーションでは、各生徒がサミットでの経験と学びを振り返り、両国の次世代リーダーとしての協⼒や、世界のためにより良い未来を築くための考えを発表しました。ゲストの⽅々からは「⽣徒達が⽣き⽣きして、第⼆⾔語で堂々と⾃分の意⾒を伝える姿に感動した」、「社会の重要な問題点や課題に着眼し、率直に各々の意⾒を交換している点が⾮常に素晴らしかった」などと感想をいただきました。準備期間が限られる中、⽣徒達はスピーチを練習し合い、互いの発⾳にアドバイスをし、スライド作成を⼿助けし合いました。また発表中にも、互いに多くの励ましのメッセージを送り合うなど、プレゼンテーションに向けて⼀致団結したことで、絆がより⼀層、深まりました。
最終プレゼンテーションの後、参加生徒はKACスタッフともう一度集まり、サミットの経験を振り返りました。多くの生徒は、参加者やスタッフによって作られたサポーティブで居心地の良い環境に感謝の言葉を伝えてくれました。また、サミットへの参加が、学習言語を使う自信や意思表現に対する自信の高まりにつながったと話しました。サミット終了後も、生徒達がこの経験と築いた友情を将来に繋げていくことを願っています。
サミット2023 参加者 & 感想
マラナ・ヌウォゾ・ガルシア – エレノア・ルーズベルト ⾼校 (メリーランド州)
サミットに参加して、将来は国際的なつながりに関わる仕事をしたいと気づきました。国際的な好奇⼼を追求することで、⽇本語の授業を受けるだけでなく、⽇本の⽣徒達と出会い、友達になることができました。⼤学では通常のビジネス専攻ではなく、ビジネスと国際関係を組み合わせた専攻を専攻したいと思うようになりました。
ウィリアム・ギャレット – ロックポート・タウンシップ⾼校 (イリノイ州)
他の参加者と深いつながりを築いたので、サミットが終了してしまったのがとても寂しいです。みんなと興味深い議論を⾏い、お互いの意⾒にオープンに⽿を傾けることを学びました。ゲストスピーカーの⽅々の話も本当に興味深かったです。こういった、みんなとのつながりや⽬を⾒開かせるような経験が、このサミットを本当に素晴らしいものにしたと思います。以前から、⽇本に留学したいと思っていましたが、このサミットに参加することで、その気持ちがさらに⾼まりました。
ジョイ・オオタ – チーフ・シールス・インターナショナル⾼校 (ワシントン州)
多くのスピーカーの⽅々のキャリアの道のりを聞いて、様々なキャリアが国際関係に貢献しているかに新しい視点を得ました。また、参加者の皆と出会い、皆の異なる考えやアイデアを聞くことが、⾃分のやる気を引き⽴て、興味が沸きました。サミットの経験のおかげで、⼤学では国際関係を学びたいと確信しました。⽇本⼤使館でのインターンなどの経験を積むことも考えています。
井上瑚⼦ – 京都府⽴洛北⾼等学校
⽇本の異なる場所に住む⼈や、アメリカの様々な⼈と深く関わり合い、たくさんの考え⽅を吸収しました。本当に様々な背景や考え⽅や⽂化を皆それぞれ持っていて、共通点よりも違いを通して繋がったというのが嬉しい!今後⾃分は⾊んな⼈と上⼿く付き合えるような⾃信も⽣まれたし、このメンバーともずっと仲良くしたい!皆には本当に刺激をもらい、ゲストスピーカーの⽅との深い交流も交えて、国際的に働きたいという気持ちも芽⽣えた。もともと医療系に貢献したいと思っていた。特に国連の世界保健機関のユニバーサル・ヘルス・カレッジに興味があったが、国際社会に貢献する⽅法は本当に様々だと分かり、迷っている。迷っているが、⾃分の可能性が広がったような気もし、嬉しい。
中原 智瀬 – ⾹川県⽴⾼松西⾼等学校
⾊々な考え⽅を⾝につけることができ、⾃分に何が必要か明確に知ることができた。また、⾃分が億劫になっていたひととのつながりについて⾃分や⾃国の関係を良くすることができると考えることができた。そして⼈それぞれ違う興味を持っていてそのそれぞれに活躍の場があるという⾔葉や⾃分たち⽣徒にもなにかすることができるということに気づくことができました。⾊々な考え⽅をする必要がある時代に必要な⼼構えや考え⽅を⾃分から学ぶことができました。また、単純に⾊々な考え⽅を良いか悪いか判断されずにシェアできる環境で安⼼できるとともにもっと頑張りたいと思わせてくれる友達ができて楽しかったです。
塩⾒理桜- 京都府⽴洛北⾼等学校
私は今までリスナーになることが多く、ほとんどスピーカーになることはなかったけれど、このサミットを通して、ディスカッションの楽しさを知った。⾃分の意⾒も聞いて欲しいと思うようになった。英語を使うことにとくにネイティブスピーカーたちと話すことはまだ臆病になってしまうこともあるけれど、その気持ちよりも私も会話に混ざりたいと思う気持ちの⽅が⼤きくなった。これから出会った友達とより交流を深めて英語⼒を⾼めたいと思う。